2025年1月1日 6:51

2025謹賀新年 V-doscのように!

新年あけましておめでとうございます。

昨年2024年は、新潟の年でした。
東日本大震災のあと千葉県浦安市に4年間住みましたが一か所にこんなにも長くとどまるのはその時以来でした。
テレビで新潟のニュースを見ると既に懐かしいし、みんな雪の中で現場は大丈夫なのか?と勝手に心配するくらい心は新潟県民です(笑)
新潟では9か月間で、10棟の沈下修正工事を施工させて頂いたのですが、1棟を省き全て「住学」に参加されている建築士さんからのご依頼でした!


これは本当に嬉しいことでした。真摯な建築士グループにご評価頂けたのは、寒い日に「だいろの湯」に入る気持ち良さです。
そして「住学」の皆さんは準備や付帯工事についてお互いに申し送りして下さっていましたので打ち合わせもスムーズでした。
また新年も4月頃から新潟に戻ります。新潟のみなさまよろしくお願いいたします。
他県でも「曳家岡本さんってどこに住んでいるんですか?」と尋ねられると「新潟じゃけえ」と答えちょります。



↑休日にホームセンター巡りでは、こんな地区まで行きました。西区、西蒲だけじゃないぜよ!

さて年末、高知県に移動する途中で一旦ご依頼を頂いていたお施主さんからキャンセルのご連絡が入りました。
「友人から、わざわざ県外から職人を招聘して工事をするのは身の丈に合っていなのではないか?近隣の業者で充分だろう。と言われて考え直しました」というメールでした。
以下は当職からの返信を抄録します。

「〇〇様

お子さまのために貯蓄をしておきたいので工事を止める。というのであればそれは致し方ありません。
それを否定できる人はいないと思います。

しかし「身の丈にあった近場の人に頼む」というのであれば。
それはちょっと。おいおいと思います。
何しろ、近隣というか全国的に視ても、〇〇さんのお家を屋根を取り省くことなく、きちんと構造から直す工具や実績のある施工業者は少ない。と思います。
すると、構造的には意味の無い化粧直しのような工事をされてしまいます。
それでは沈下修正をしたい。という当初の目的から大きく外れたものになります。

ご友人のアドバイスを聞くのも良いことですが、ご友人は建築のプロではありません。
近隣の業者に依頼されて見た目きれいになったけど、抜本的な解決になってないのであればそれは安物買いの銭失いです。

前回のメールでも書きましたが、改修工事をするならば「工学的に正しいこと」をしなくてはなりません。
この後、〇〇さんのお家を現地調査に来る業者さんがいて、その方は「これぐらいだったら大丈夫ですよ。きれいに化粧直ししたらすっきりしますよ」と云うかも知れません。
それは単なる感覚で話されているわけです。
斜めに建っているものは真っ直ぐに建っているものより倒れやすい。接地圧が少なければ沈下は起こり易い。ことは構造計算しなくとも判ることです。
改修工事とは、「安心して暮らせる居住空間」を作ることが第一義であり、他は全て付随するものです。

しつこく弊社にご依頼ください。と云うつもりはありませんが。
他社様にご依頼されるにしても、どうかはじめの傾きを直したい。という本筋を忘れないでください。
コンクリートブロックの上に載っている大切な隅柱を意味なく「補強する」と云っておかしな添え柱を取り付けて結露の原因を作ったり、柱にボルト穴を開けて繊維に欠損を造るような大工に依頼されないことを願います。

〇〇さんの判断に任せますが、今後、来ていただいた業者に上の文章や訪問した際に自分が云ったことを伝えてもらえば少しは真面目に取り組んでくださるかも知れません。

心から良い工事になることをお祈り申し上げます。


みんな耳に「もも太郎」のような甘い言葉を聴きたがります。
しかし、曳家岡本はこれからもずっとV-doscのようなパンチの効いた仕事を続けてゆきます!

V-doscは、かつてHIGE-LOWSがツアーで使っていたPAシステムです。小ぶりですが驚くほどのエッジがくっきりしていて、尚且つ鬼のように低音が強いスピーカーでした。


年末は家内との出逢いを作ってくれた友人に挨拶に行って、
その後、土佐清水市で「鮮魚一八」さんで新鮮な丼と烏賊の一夜干しを頂きました。
予約を「宮村ストア」(ここの、ぶり飯も絶品)の宮村圭祐くんに予約してもらいました。
宮村くんの造っているタレは上野や新橋の「土佐清水ワールド」でも使われてますのでよろしくだよ。

本年も曳家岡本をよろしくお願いいたします。

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2件のコメント

  • まんぼう より:

    甲本ヒロトの魂の叫びを聞いてほしいですね。
    変な改修をされないことを祈ります。
    以前に一件、仕方なくやったところがあります。
    今だに気がかりです。

    • hikiyao より:

      コメントありがとうございます。
      仕方なくやらざるえない時ってありますよね。
      引退前になってくるとご理解いただけない依頼人の仕事はきれいにお断りできる心境になるんですけど。
      まあ、クライアントとの関係性とかで仕方ない時は確かにありますよね。
      ブルーハーツのメンバーとは凸凹ツアーで一緒させていただいた以来なんで、随分逢ってませんが。
      V-doscを選んでいたのを「流石だなー」と思いました。

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。