疑似洋館建築のバルコニー柱脚、礎盤の取り換え

高知県高岡郡佐川町にある旧・青山文庫の修復工事
まずは礎盤を取り換えるための鋼材を組みます。
台座が出来ましたら、その鋼材を反力として、添え柱を取り付けます。
大工さんにも手伝って頂きます。
作業員6名、監督者2名です。
建築士さんからは、柱を持ち揚げるためにボルト穴を開けても良い。という指示書を頂いてましたが、
ボルト穴を開けずに持ち揚げることが出来たならそれに越したことない。
ですから、丸柱であることが懸念事項ではありましたが、一旦は摩擦力のみで揚げる。にチャレンジしてみました。
通常は摩擦力で2トンくらいまでは対応出来るのですが、今回は丸柱ですので、どこまで持ってくれるのか?心配でした。
摩擦力のみで、上手く持ち揚がりました!
前回の移築時の根継ぎ部分に隙間が出来ていることでも判ります!!
ちなみに本体部分を嵩揚げするわけではありませんので、この2本のみを高く揚げることは仕口が傷みますので出来ません。
僅かに揚がったか?どうかの確認は根継ぎより上部にテープを貼っておいて、それにレーザーポインターを当てて確認しました。
移築の際の資料が充分で無かったり、根継ぎを2本とも同じ高さでしていたり。と意匠系の建築士さんが監修したのだろう。と話しながら、工事を進めます。
持ち揚がっていることを確認してから、礎盤を取り外します・・・・
礎盤を取り外そうとしたら・・・芯材を置いて、その周りを貼り合わせした細工でした!!
急遽、施工計画を変更するか?建築士さんと施設の管理者との話し合いとなりました!!
国道33号線愛媛県と高知県の県境も近く寒いです。
方向性も決まり、大工さんの作業も再開です。
ちなみに今回は礎盤に使う45cmの檜の根っこを探すところから始まりました。
嶺北の銘木店に長く待機させられていた材が陽の目浴びて喜んでくれてます
礎盤の下には新たに鉛を敷いて据え付けです!!
H鋼の解体は都合で堅田さんと、2人でやりました。
時おりですが、都合で2人きりで作業することもあるんですが、これはこれで良いもんです。
自分たちが撤退した後には塗装工事が始まります。
「司牡丹」さんの平成蔵からあがる蒸気を見ながら佐川町から撤退です。
1月13日(月)は高知県内の議員さんの勉強会にゲストとしてお招きいただきまして、南海トラフ地震に備えての自分の思うことをお話させていただきました。たいへん熱心に聞いてくださり、終わってからもたくさんの質問をいただけました。
段取りしてくださいました、高木妙先生ありがとうございました。
翌日14日(火)は高知県建築士会の1月定例会へのゲストでした。
こちらは、ちょうど今、新潟での体験談を執筆中でしたので、そこで調べ直したことを含めて、地震のあとの建築士としての立ち位置や実際の施工相場価格、地盤と上部構造の一体修復についてお話させていただきました。
※会場は2日間とも、ちよりまちテラス。きれいです><
昨年、出版した「構造から直す本気の住宅再生」(創樹社)は類書が存在しない傑作だと思っているんですが、なかなか売れなくてこりゃセミナーやりながら手売りしないとどうしようもなかじゃのー。
と思うちょりますけん・・全国からのセミナーのご依頼をお待ちしております。
本当によろしくお願いいたします。
hikiyaokamoto@gmail.com
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