2025年1月26日 8:21

千葉県松戸市で2×4住宅の沈下修正工事やってます!

千葉県松戸市で築40年になる、2×4住宅の土台揚げ工法での沈下修正工事をさせていただいています。
土地が団地の角地にあってちょうど擁壁で作られた、島になっていましたので「これは薬液注入工法で施工された方が良いですよ」と一旦、ご依頼から外れました。
しかし数日後に「薬液注入工事業者さんに視てもらったら敷地内にピットがあるので(そこから薬剤が漏れ出てしまう)施工不可能と言われたので改めて土台揚げ工法での沈下修正工事を見積もりください」とグリーンアップフォームの島田さんからお電話!

※島田さんは流通大手の住宅部門に35年勤めてから独立された方です。真面目なだけでなく知識や人脈も凄いです。


土台揚げ工法だと、床下に潜れないといけませんが、基礎梁が26cmしか無くて匍匐前進出来ないので床を解体して頂きました。
普段は床もそのまま引っ越しせずに工事させていただいてますので申し訳ない気持ちです。床下の深さは重要です。

今回は浦安市や新潟市西区のような液状化現象による沈下では無くて、不同沈下です。
全体的には、道路側に向かって下がっているのですが、ほほ中央の玄関部分が特に下がっています。
毎回書きますが、下がっているとそこに向かってより荷重が集まりますから、玄関部分が極端に重いです。


年式的にまだホールダウン金物は使われていないのですが、その分、アンカーボルトが多いです。
特に玄関部分の2階のトイレの配管ボックス周辺は作業環境も悪く、ここだけで2日間かかりました!

2×4ですので下枠がありますので、今回はいつもの「伸ばしナット」使えませんゆえ、アンカーボルトは全て斫りだして途中で切断となります。
この下処理にも時間がかかっています。


堅田さん、宏くんにジャッキアップの最終準備をしてもらっている間に、千葉県花見川区にある輸入木材店の処分品市にハードウッドを仕入れに行きました!
使い勝手の良いオーストラリア檜(サイプレス)は無論ですが、今回で輸入終了となる「ジャラナデッキ」も使ってみたいので買いました!
4月からの新潟で使う分も大人買いです(笑)

事前に買いたい材木は決めて行ってましたので購入はすぐに済んだんですが・・・自分の目には光輝く大きな角材が誰にも注目されず鎮座されています。
担当さんに「これは何ですか?」と「ウリンです」と。ええええええ!こんな大きなウリンなかなか見ることありません!
続けて担当さんが「これはどこかのお寺の改修の際に輸入したものの残りなんですけど、もう自分が入社した時からここにあるんですよ。買ってくださるならお安くしますよ」
そうなんだよ!!こういうのは切り分けて小さくすれば買い手は付くだろうけど、こういうものはそういう使い方をしては罰が当たります。
市場の方も買う方も、この材を活かした使い方をしなければ買ってないけません!!
来年には引退する自分が買うと使う場面が無いまま倉庫で眠るかもです。
悩むなー。
現場に帰って堅田さんに買ってきた材を見せながらニヤニヤしつつ、このウリンのことを話ししたんですが「買いましょう!」。
あああ~~曳家岡本の馬鹿スピリッツは永遠です(笑)


江東区の自宅から現場までは僅か21kmなんですけど・・・流石は大都会!!朝は5時30分に出て55分。帰りは70分かかります。
都会は通勤がきついですよね。暴走車もいるし・・・
ps
クラフトバンクの高木さんが建設業界のガイド本「建設ビジネス」を出版されました!
曳家岡本も取材していただいてます。
建設ビジネス | 髙木健次 |本 | 通販 | Amazon
ps2
キャンセルがあったんで、年末に予定してました高知県高知市のアパートの沈下修正工事に2月半ばより入ります。
四国近隣の皆さま、千葉から高知までの移動中に現地調査して行って欲しいというご連絡お待ちいたします!!
今すぐだと4月に入ることも可能です。
hikiyaokamoto@gmail.com

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2件のコメント

  • 宮木寛信 より:

    高木さんのガイド本、下記に紹介されていますね。
    >第5章 漫画『解体屋ゲン』から学ぶ解体・改修工事の世界
    手に入れて、読んでみたいと思います。

    • 宮木寛信 より:

      読みました。解体家ゲンに登場されていることや、新潟での取組み等が書かれており、よく取材されているなと思いました。岡本さんの考えも概要がまとめてあり、しっかり筆者へ伝わっていると思いました。参考になりました。

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。