2025年2月11日 7:29

松戸市で土台揚げ沈下修正工事とお応え出来ない相談例

土台揚げ沈下修正の良さの一つには、下げることが出来る。ことです。
よく「下げることって出来るんですか??」と尋ねられるのですが曳家して据え付けられるのですから下げることは当り前に出来ます。
今回のtop画像は浴室が下屋のため建物の水平を直したら、吊られて揚がりすぎてしまったものをアンカーボルトを引き締めて下げているところです。アンカーボルトのナットを締めるために、この部分のみ下枠をカットさせてもらいました。



基礎天端の上に置くスペーサーはなるだけ小さい方が水平構面の復旧となるため、土台のコンディションを視ながらサイズを考えます。今回はオーストラリア檜70mm小口です。

途中、現場にお寄り下さったお施主さんからの感想をグリーンアップフォーム(株)の島田さんから転送頂きました。
大変な作業ですね。 昨日家の2階で、入居した時から傾きを感じていた場所に行ってみましたが、全く傾きを感じませんでした。 素晴らしいです!! ありがとうございます」




仕事は段取りですよね。我々の作業工程と打ち合わせしつつ同時進行でされる部分と日程を決めている部分。


段取りと云えば、駐車場から上がるための階段とかも持参している枕木で作ったりします(笑)

前回のブログでキャンセルが出たので、今なら早めに入れます。と書いたためか?3棟のお問い合わせが続きました。

そのうち、1棟は現状、賃貸されているものの事情があって沈下してしまったので、急ぎ視てもらいたいというものでした。
一旦はお伺い出来る候補日を出したのですが、念のため「当日はお貸ししている部屋にも入れますか?」と質問させていただいたところ、「貸している部屋なので判らないです。部屋へ入る必要があるのなら先に言って欲しかったです」と返信が来ました。
医者に診察を頼んでおいて服を脱いでください。と言われたら断るのか?
「伺ったとしても適切な調査が出来ないなら費用の無駄になりますから、辞退しておきます」と返事しました。

もう1棟は時々あるケースなんですが、入居を急いでいたのと安価だったので、傾いていることを理解したうえで購入したが、やはり体調が思わしくないので直したい。というご相談。
しかしその購入したお家に特別な思い入れが無い限りは、処分されて引っ越しされる方がはるかに経済的なことをご説明します。
こういう方は、近隣の専門家まがいの方たちに散々相談をしてから、やはりプロに聞いた方が早い。とお電話くださいます。
しかしそれまでに酷い間違ったアドバイスもしくは施工をされてます。

曳家岡本と云う全国区で施工している専門職に問い合わせることに躊躇される方もいらっしゃるかも知れませんが、自分なんぞ、地元で仕事が無くて出稼ぎを続けているだけじゃけえ。←自分の「孤狼の血」ブームは続いています。お気軽にご相談下さい。
hikiyaokamoto@gmail.com


ps
せっかく東京におりますゆえ、執筆中の「建築士が沈下修正工事を相談されたら読む本」(仮)の打ち合わせ、ゲスト対談部分の収録とかもやってます。杉浦季奈先生の「十六夜月」のようなベストセラーを夢みてます(笑)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

最近の投稿
コメント
アーカイブ
能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。