2025年5月13日 5:28

出張中の仕事以外の「予定外」の連打に参りました。

職人の仕事の価格とはどうなんだろう?
「自分たちの仕事は芸術ではないのだから一定の相場というか?適価はある」と言ってきました。
そうかと云って大手さんと違って弊社のような路地裏の知る人ぞ知る和菓子屋のような小さな会社は、美しい包装やCMは出せませんが、その分、現場に手間をかける費用に充てられます。

今回の現場では元請けの、にいつ住宅研究所 の大平さんのご仲介で地元の新潟の曳家さんも現場見学に来てくださいました。
ものすごく安価にされているのですが、正直、1日あたりの単価は弊社の2倍以上になります。
安いが正義。という考えもあります。
かつて27歳で親方になった自分も若さの驕りから「今の俺に頼まないのは損だ。こんなに早く、動けるから金額も安い!」と思っていました。
今は総合力で勝負します。現場だけでなく、日頃の勉強から新しい工具や薬剤の使い方をわずかづつ試してきました。

いつか「曳家岡本に頼みたい」←これは少しだけそう言ってくれる方も現れてくださいました。
さらには「曳家岡本(堅田)」に就職したい。と思って貰えるようなれたらなーと思います。

3年目の新潟1棟目の工事は無事完工しました。
残念だったのは、今回は大工さんたちにも簡単に真似できる曳家ならではの技をいくつか使ったんですが、それを生で視てもらえることがないままでした。





仕方がないので、近隣のみなさんは大平さんに聞いてくださいませ(笑)

 

さてさて、SHOW MUST GO ON!

 

今回の現場中には、堅田職長が発熱して倒れたり、自分が身内の不幸があって急遽、高知県に帰省したり(夜中にメッセージ来てて、翌朝の飛行機に間に合うよう2:30に新潟を出て成田まで走りました!)やら、その後、自分が2年ぶりの蕁麻疹が出たりと色々と生身の人間ですから予定外も起こりました。

そして極めつけは、今年も5か月に及ぶ新潟生活ですので、アパートをお借りしたのですが自分のお隣の方が尋常でなく壁や床を叩く方で、管理不動産会社に問いただすと「またやりましたか!次にやったら退去してもらう。と警告していたんですが」ということでこちらが、引っ越しです。
現場終わってから、見積もり書いたり、来月発売の書籍の校正をしてる最中に突然、3部屋離れた堅田さんの部屋まで揺れる壁?床叩きです。


※表紙案はなかなか難航してます。こちらは堅田さん表紙ver

自分も辛いですが、親方としてこういう物件を借りてしまったことを詫びています。
それなのに堅田さんが「親方は隣室なんだから、俺たちよりたいへんです。メンタル弱いんですから、とにかく親方だけでもホテルに泊まってください」と言ってくれました。
全員で泊まろう。と云いましたが費用面を気遣ってくれて「引っ越しにむけての梱包ありますから」と遠慮してくれます。
泣かせます。

ps
1枚目の画像にありますビックサイトでの「住宅ビジネスフェア」セミナーに現場職人として立たせて頂きます。
セミナーは5日のみですが、新刊の販売をコミュニティエリアでさせていただくため3日間とも会場にいます!
5日午後は堅田職長も来てます!
2人して「曳家岡本Tシャツ」着てますのでお気軽にお声かけください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

最近の投稿
コメント
アーカイブ
能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。