沈下修正工事で外周が狭い場合の注意点
土台揚げ沈下修正工事のメリットの一つはお隣との敷地が接近していて狭いところでも人が入ってゆける,30cmくらいの幅があれば施工出来る。ということもあります。

アンダーピニング工法だと、鋼管杭の先端がL型擁壁に当たってしまう→擁壁が倒れてくる。というリスクがあります。
耐圧版工法の場合も「たぬき穴」を掘っていて、双方のフーチングに阻まれて施工が出来ない場合もあります。
自分たちが「土台揚げ沈下修正工事」をしているからとそちらばかりを推奨して依頼を得るように持ってゆくつもりはありませんが、建築士の皆様は予算、建築様式などから適切な工法を施主(患者)に伝えられなくてはなりません。


たいへん剛性のあるお家でしたのですこぶるきれい揚がりました。

室外機はの下には仮の詰め物をしてお家と一緒に揚げます。
ところで、細かいことに拘る曳家岡本では、本当にどうしようもない場合を省いて枕木は2本敷きます。

下に敷く枕木をジャッキの高さ調整くらいにしか捉えていない方がいますが、枕木は設置圧を確保するため、横揺れするリスクを減らすために「長ければ長いほど良い」です。

↑の写真の2段目は「まな板」のような樫板を1枚しか置けていないのは、手前の配管に当たらないような配慮からです。
こうした細かな「木遣い」をすることで家は揺れずにきれいに揚がってくれます。
18歳で父親である先代に弟子入りして徹底的に枕木の組み方の指導を受けました。


時折、曳家岡本の基礎修復の画像を見て「丁寧に詰めているだけじゃないか」と言われる方がいます。
しかし丁寧だけでは、基礎天端まで逆打ちしたモルタルが乾いてゆく過程で縮みます。そして僅かにすきまが出来ます。
これを微発砲させるモルタルを使って垂れることなく仕上げてゆきます。
次の画像は、よく判らないでしょうが、パイプスペース(2階からの給排水を降ろす為のボックスです。
この裏充て出来ない狭いスペースでの基礎修復も隠すことなく視ていただける施工をしています。
※ここだけは、水切を捲らせていただきました。


土台揚げ沈下修正工事をする場合は床を解体して、外壁も水切から上に60cm程度撤去しなくては施工出来ない。と言われている方々が多くいます。
事上磨錬。良い工事をするための気持ちと歴史。
今、自分のこうした知識が堅田職長に引き継がれていることが嬉しいです。
堅田さんと自分たちの跡を引き継いでくれる若手(40歳くらいまで)が入ってくれないかなーと話してます。
今回も漢 人見美奈子さんに監理していただて施工しています。
こちらの現場は神楽坂にある Company – 株式会社オフィス村 田中万士さんからのご紹介なんですが、m-studio(エム・スタジオ) – 女性建築家とつくる新潟の新築注文住宅・リフォーム が上棟されたお家だと判って、お施主さんと「それなら建てた人に監理してもらう方が良いよね」とお願いしました。
で、今回も「伸ばしナット」でアンカーボルトを緊結するために壁を開口して貰いました。


7月19日(土)は新潟県建築士会北蒲原支部 阿賀野分会研修会のお声かけでまたまた沈下修正工事に関するセミナーに登壇させていただきました。
今回は山川建築事務所、山川さんと2人立でしたので、自分は30分ほどで、沈下修正工事の見積書の読み方を解説する。という初めての内容を話しました。


山川さんも自分も自己採点は50点でした(汗)

新刊「建築士が沈下修正工事の相談をうけたら読む本」の評判がすこぶる良いです。
新潟県建築士会 新潟市支部長でもある鈴木淳さんに「この本が昨年の被災直後にあったらどんなに助かったか」と言っていただいたのは本当に嬉しいです。
ぜひamazonレビュー読んでみてください!!
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