茨城県つくばみらい市での沈下修正工事:解決編
今回は、沈下修正よりも、基礎補強工事がメインとなりました。

(一社)建物沈下修正業者連合、事務局の三島さん曰く弊社、曳家岡本は「床下での基礎修復の最高水準です」だそうですが・・ありがたいけど。
自分たちは曳家なんだけどなーと褒められて複雑な曳家岡本です(笑)
触らせていただいてゆくうちに、以前の施工業者さんの手が足りてなかったところが視えてきます。
なによりも地盤の転圧が不充分な状態で基礎を造ってしまってます。なので荷重のかかる壁や柱の載る基礎梁が全体的に重さに負けて沈下していました。
そこに、雨水の処理が悪く「隅棟」直下に大量の水が浸透してしまう仕様になっていました。


さらに、立派な丸桁が重なっていて負荷をかけています。


※20年ほど前までは「大工(工務店)は地盤のことまでは責任持たない」という考えが主流でしたから、将来的にこれらの要因により沈下を誘発するなどということは考えるわけもなくこうした事故は少なくありませんでした。
つい10年前でさえも圧密沈下が起きて工務店に施主がクレームを入れたところ「●●さん、この土地を選んだのはあなたですよ」と言い返された。という話をお施主さん本人から伺ったこともありました。
今回の工事を始める前にお施主さんにご説明して事前に、暫定的な排水処理をしていただいてます。

さて、基礎梁が沈下しても床下の土間には畳の重さ程度の負荷しかかかっていなかったわけですから、土間は沈下せずに、大引きの真ん中が山なりにふくらんでいました。


なので、大引きをIボルトを使って土間側に引き下げます。
敷居も真ん中が孕んでいますので吊り束との間にサッポードを立てて押し込んでみます。

最終日までこの状態で置いておいて出来れば癖づきを取り省ければ最高です。
※何度か建具の調整を行ってきてますので今回も工事終了後には大工さんに入ってもらっての作業は発生します。
そうした細工を堅田さんがしてくれているそばで宏くんが、黙々と基礎パッキンを貼ってゆきます。



ところで前回のブログで視ていただきましたが、こちらのお家はアンカーボルトの緊結が一切されていませんでした!!
以前の施工業者さんが土台にアンカーボルトを挿入するための微調整(家の縦列駐車みたいなものです)が面倒だったようで猫土台であることを利用して、基礎天端と土台の間に斜めに、たたき曲げて隠していたわけです。

そんなわけで、曳家岡本としては今回、新しいアンカーボルトを約35か所入れることにしました!
今回は基礎に開口部やおかしなブロックで詰めただけの部分がありましたのでそれらを埋める際に、アンカーボルトを挿入することにします。
アンカーボルト設置と水平構面を造ります!



M12もしくは2分の1インチで300mmのL型アンカーボルトの取り扱いをしているホームセンターがなかなか無く、ネット注文も10日間かかる場合があると言われて、結局、高知の金物専門店マリックさんに電話して送ってもらうようしました。

※近年は最低でも400mmの長さのアンカーボルトを使うことが一般的ですが、土台下端から挿入するにあたって、基礎梁を解体することなく収められる長さ300mmを選びました。
玄関両脇の柱脚が水腐りしてましたので、お施主さんから切り上げて基礎勝ちに換えて欲しい。とご要望が出ておりましたので柱を土台の下端に合わせました。


群馬県伊勢崎市の剛工務店株式会社 | 高気密高断熱のお家を建てるなら 生形棟梁のお手を拝借。


基礎修復です。



後から上塗りかけやすいようにモルタルを引いて打っている堅田職長の配慮が光ります。
全体の基礎修復です。






↑この画像だけ視ると、なんの変哲もない基礎修復画像ですが、実は廊下の部分は新設の基礎梁です。

廊下部分ですので、基礎梁無くても荷重を受けるという意味合いでは必要ありません。
しかし、本体部分と繋げることで基礎を倒れ辛くするという「水平構面」を増やす。という考えで繋がせていただきました。
ついでにアンカーボルトも入れてます。


もう1度、4枚前の画像をご覧ください。
なんでもないように見えた基礎梁にいかに時間をかけているか?ご理解いただけるかと思います。
こうした積み重ねが安心できる建物に近づけてくれます。


廊下側の独立基礎も調整しました!




廊下を支える独立基礎も、高さ調整をしたあとにコンパネで箱を組んで廻りを固めます。
四方を囲むウエイトとして使っている鉄板は、土台に当てるブリッジの鉄板です。
最期に、今回の施工した建物ではなく増築部分ですが、風窓がなくなっていた部分も取り付けして欲しい。とリクエストいただきました。

ps
工事中には、かすみがうら市の大竹工務店(株)の大竹俊光棟梁や、

生形剛棟梁とPOTOS DESIGEN OFFICE岡地貴文代表も寄ってくださって曳家の技術について知っていただきました。
志のある大工さん、建築士さんに曳家の技術を知っていただくことでより良い工事をするための選択肢が拡がります。そして我々もヴァージョンアップさせていただけます。

つくばの町中華の名店「まこと食堂」で炒飯食べてきました。お昼を軽くしたらお腹が空いて大盛りにしてしまいました!!

POTOS DESIGN OFFICE
- 謹賀新年 千葉県いすみ市で「涙の女王」
- 西荻窪で「不適切にもほどがある」物件の沈下修正工事!
- 石川県輪島市で沈下修正工事+引き締め工事完工!
- 曳家岡本 能登での沈下修正+引き締め工事始まりました!
- 曳家岡本の基礎共曳家工事 完工です。
-
hikiyaoさん(2025/11/18)
-
hikiyaoさん(2025/11/18)
-
寒川里美さん(2025/11/17)
-
武藤 将彦さん(2025/11/17)
-
hikiyaoさん(2025/10/25)
コメントを残す