2025年10月3日 9:59

この沈下修正工事の見積もり金額は妥当でしょうか?というご相談メールへの返信です。

遅い盆休みです。
働き方改革など色々云われてますが、旅先からそれぞれの居住地に戻って、また戻ってくるのは休める期間が短くなりますし。
交通費、宿泊費なども嵩みます。それらを考えて3人で話し合って今、盆休みです。

でも様々なご相談が入ります。
今回はもっとも多い沈下修正工事に関する相談への返答メールを抜粋して公開します。参考になれば幸いです。

CASE1
戸建て住宅が沈下しているが、このままで大丈夫だろうか?というご相談。

お待たせしました。

既にネット等でご存知でしょうが、傾斜の数値が1000分の5以下であれば瑕疵としては認めない(構造上の問題とまでは当たらない)と判断されます。
〇〇さんのお家の測定してもらった数値で計算してみると1000分の3ですから、確かに問題はないと思います。
気になるようなら、〇月初旬にお伺いさせていただきます。

ps
屋根が重いとか、この程度なら大丈夫です。とかの発言は素人の言葉ですから忘れてください。
屋根工事が欲しい。自分たちの工事を進めたい。から言っている発言です。
自分が伺えば信頼できる沈下量の数値の測定と、構造と地盤を合わせてのアドバイスもできるかと思います。
ご主人様が感じない。というのは女性の方が全般的に感じやすい体質だからです。
鴨居に隙間が出来ているのは無視できないです。
これは単純に木質の乾燥によるものであれば良いでしょうが・・。

ではでは。

こちらのお家は結局、現地調査費用(3万円+交通費)を頂いて実際に拝見させていただきました。
自分からのアドバイスとしては、沈下量が少ないので今すぐの施工は必要ない。
耐震化工事をするならば骨組みを正常値に戻してからするべきなので沈下修正工事を先にするべき。
それと、その際に対面キッチンのある部屋が柱、壁の間隔が4m近くあって沈下している側の外周に負荷がかかりすぎているので使い勝手は悪くなるが、この間に柱を作ることも検討するべきです。
とお伝えしてきました。

CASE2
築60年近い。それでいて沈下量が大きいお家の相談。当然、無筋基礎ゆえ何らかの基礎補強もしたい。

〇〇さま
ご相談ありがとうございます。
これは、築年数からすると、安易な基礎補強では、もともとが良いものではありませんので、アラミド繊維や炭素繊維を貼る。というような処理は無駄というか・・効果が薄いT。と考えます。おそらくは、こういう工事が理想となります。(一部、別の現場画像も含まれていますが、読んでみてください)
www.hikiyaokamoto.com/archives/3944
www.hikiyaokamoto.com/archives/3944
しかし、見ていただいても判ると思いますが・・これはなかなか費用がかかります。
現地を拝見してからでないと厳密なことは言えませんが、上記のような基礎作り替えをするならば、おそらくは450万円~550万円かかってしまいます。
再建築不可物件とのことですので直して利用もしくは再販をされたいのだと推察いたしますが。
そんなにもコストをかけて良いものなのか?
お教えいただければと存じます。こちらは次にお近くを通過する際に現地調査をさせていただくことになりました。

CASE3
これは、同業他社様の見積書を添付しての「この金額は妥当なのでしょうか?」「御社にご依頼したら幾らでしょうか?」に対する返信です。

メール拝受。

この御見積書はなかなか良心的な内容だと思います。
弊社が施工させていただいたならば現地調査したうえでの正式なお見積りとなりますが。おそらくは出張費も含めて1・3倍程度になるのではないか?と存じます。
違いは、浴室の解体を弊社が行うのと、基礎修復の手間と、アンカーボルトの再緊結などになるかと思います。
既にある商品の価格を比較されるのと違って職人仕事の場合は施工品質によって金額は異なります。
(チェーン店の蕎麦と老舗の蕎麦屋の値段と味を比べるようなものです)
今はインターネット等ありますから、ご自身で調べられて費用対効果で納得される業者さんを選ばれることかと存じます。

10月は高知県四万十市と香川県高松市でセミナーさせていただきます。お近くの方はどうぞよろしくお願いいたします。

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。