2017年12月11日 7:46

古民家再生・強度にこだわるホゾつけ

横浜の古民家曳家の現場

いよいよ曳き戻し~据えつけの作業が始まりました。

土台敷きと併行して、柱のホゾの刻み直しをしてもらっています。

年内、据え付けを目指して、ホゾ付けをしていただいているんですが・・ここの大工さんは、なかなか凝った細工をします。応援に来てくれていた若手の伊勢工務店社長兼棟梁が「手間の掛け方、スピード全てが学べる素晴らしい一週間でした」と興奮して語ってくれます。

近くに来てたからと、薬液注入工法の大手会社のみなさんも視察に来てくださってたんですが   「これ(ホゾ)ぴったり(土台に)入るんですか?」と聞かれました(汗)

入れるしかないんですが・・(汗)大工が本当に家の強度のためを思って凝った細工をしているのに、自分らが面倒だからとは言えないですよ(汗)(汗)

今回、久しぶりにテレビ撮影をしていただいているんですが、撮影のカメラマンに220年以上は経っている表面は風化している欅の柱に鉋を入れると、中にはこんなにも硬い美しい木が入っていることを説明させていただきました。

昨日は、朝からMくんも来てボランティアで手伝ってくれました。                     2年前にアルバイトで来てもらって、その後、建築系の学校の先生になりました。それなのに時々、現場をやりたいからと休日は手弁当でというか、コーヒーの差し入れまで持って来てくれます。

一緒に働いてくれている仲間に恥をかかさないよう、自分も頑張ります。

ps                                                           今日は自分は骨休めして、デスクワークをしています。来年の決まれば相当、珍しい工事の見積もり完成させます。

 

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。