2017年12月2日 8:36

千葉県建築士会で沈下修正各工法セミナー報告です。

12月1日(金曜)千葉県建築士会 市川浦安支部さんの主宰で、「沈下修正工法解説セミナー・ブラック構造塾」で講演させていただいてまいりました。

いつも冒頭で云うのは「これは設計士さんとかのセミナーで無くて、職人が休憩時間にだらだら話している話をまとめただけですから!」です。

それでも、千葉建築士会の皆さんからは・・

「いやーごめんよ。実は午前中の見学会がメインで、こっちは期待しないで出席したんだけど、これは相当良かったよ」

と、正直な温かいご感想をいただけたり。

懇親会では、地元のとび職さんで、以前は曳家をされていた同い年の親方とは、修行時代の話が全く同じで、意気投合いたしました。

※例

水洗トイレになる以前は、床下で便槽の周辺にジャッキを掛けるために、斫りをするのは「坊主」の仕事で、穴が開くとアンモニア臭で涙が止まらなかったり。

曳家中に、設備屋さんのトイレの接続が外れて床下に流された汚物が洗っても、臭いが採れなくて辛い。

自分が使おうと集めていた調整用の板を気が付いたら先輩職人に持ってゆかれていたり。など。

 

ちなみに、今回のセミナーには地盤業界の皆さまも来てくださってて、それはそれで緊張したんですが・・それでもおおむね「現場職人の直接語る内容」は珍しいゆえ、愉しんでいただけたようです。

で・・さらに今回は、数年ぶりに、うちの奥さんも聴きに来てくれていて、

「でぶ!痩せろ!そんな姿で人前に出るな!」

「紙資料を配れ!退屈になった時に逃げ場が無いだろ!」

「導入部が長い!さっさと工法説明した方が良いよ。説明は判り易い」

※浦安に招聘された経緯、需要に職人が間に合わないために急増した、にわか業者など

「言葉遣いが悪い」

などたいへん貴重なご意見をいただきました(汗)

 

ただ・・千葉県建築士会の会員さんからは

「あの導入部分をもっと長く話して欲しかった」

「ブラック部分のエピソードをもっと聴きたかった」

と云う、ご意見もありました。

う~~ん。次のセミナーからは、主催者の方と事前打ち合わせして、ご要望を聞いてから話そう。と思いました。

 

次のセミナーは来年3月頃に都内でやりましょう!とお声をいただいてますけど・・

全国どこでも、交通費と宿泊費だけを負担していただければ伺いますので、ご興味ありましたらメールくださいませ。

ps謝礼の代わりに、「全身もみほぐし」連れてくれたら凄くうれしいです(笑)肩が凝るよー

 

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。