2018年5月8日 17:05

曳家は、ぼったくり商売だと言われてます。

みなさま、GWはいかがでお過ごしでしたでしょうか?

自分はいつもなら、「GWは混雑するから仕事をしてよう」となるのですが・・今年は久しぶりに現場は休みました。

と云うのも、新しく購入した枕木の残り分の到着が、運悪くGWに引っ掛かってしまいまして・・「通関」「検疫」を待つ間、強制的待機となっておりました。

そこで、せっかくなんで、関東近隣の建築関係の方々と親睦を深めるツアーを敢行しておりました!

しかし当職は、お酒飲めない+偏食が烈しいので、同行の皆さまに多大なるご迷惑をおかけしました。すみませんーーーー!!

 

小田原の和田さんたちが展示物を担当されたご縁で、六本木ヒルズ・森美術館の「建築の日本展」へ、須賀かつお棟梁と愉快な仲間たちで行ったりもしました。

↑これって地震の際に階段が揺れを増幅させないのか?

建築家・丹下健三氏の自邸の梁の挟み込み構造は素晴らしいなどと、須賀棟梁に解説していただきながら、後ろをついて回らせていただきました。

 

もちろん仕事の段取り(マネージメント)もがっつりやってました。

「忙しい。忙しい」と打ち合わせを充分にしない方がいますが、それは逆で忙しいからこそ、お互いにロスを出さないように事前に入念な、打ち合わせをするべきでは無いでしょうか?

特に曳家の場合、ほとんどの大工さんや、工務店さんは相判で工事することは、めったにあるものではありません。不慣れな職方との仕事の時はより、お互いがどこまでやれるのか?を確認すべきです。

どこまでも自分の経験と思い込みだけで仕事を進められると、そのしわ寄せが仕事の出来に関係してきます。

いつもニコニコ、お互いを尊重しあって教えていただきながらですよーーー。

画像は埼玉県北浦和のおでん屋さんで、こちらの欅のカウンターを手掛けた、おしゃれ自然派大工(構造塾仲間)の安田棟梁(左端)、高橋政雄設計事務所の橋本社長(マラソン参加の後、そのまま走って来てくださいました)、一番奥は、埼玉では知らぬ人はいない!!佐藤工務店の佐藤喜夫社長!!

 

そんなわけでGW中は毎晩、飲み歩いていた(お茶を)わけですが・・楽しかったです。

 

ps

出たーー本音。と愚痴コーナー。

曳家が語る 家の傾きを直す「沈下修正」ホントの話

出版させていただいたことで、親しくさせていただけるきっかけが増えましたが、なんか小さな心で「印税生活」「ぼったくりだよな」と言っている大工がいます(岡本CIA調べ)

まず印税って8%ですから、5000冊売れて、やっと50万円くらいですから,そんなわけないです。建築系の本で5000冊売れたらベストセラーだそうです。

本は儲けたくて出したんではなくて、心から地震被害なで家が傾いて困っている方への参考にしてもらいたくて書きました。

それと曳家は相場が無いから、ぼったくり出来る。と言っているそうですが・・おおよそ1カ月あたり、80人工+35トンの資材(新規購入すれば3000万円分)を大型トラックで輸送して、300万円ほどの請求額が高い?と思いますか???資材のメンテナンス、置き場の賃料などなど現場で視える以上に経費は掛かっています。

 

 

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。