こんばんわ。
数日前のブログで「待機になって閑しています」と書いたんですが・・いきなり今日から、高知県で沈下修正(土台揚げ)工事の現場が決まりました。本当にホッとしました。
徳島県にも概算を出させていただいていた沈下修正工事の見積もりに呼んでいただくことにもなりました!
やはり大きな現場は、なかなか簡単には決まらないもんです。最近の「曳家岡本」は奇跡が続いていただけなんだ。
きっちり、比較的、安価に出来る沈下修正(土台揚げ)工事の営業をきちんとやらないといけないよなーー。
と、土佐町の倉庫で積み込みしつつ、つぶやいていると・・出ました!!かつお棟梁!!
「親方!!やっぱり金額やき。もっと具体的に金額を書かないと、相談し辛いき!!」と叱られました土佐(汗)
具体的な金額って、お家は1棟1棟、違いますから。HPに書いてある参考価格以上のものを書くのは、嫌だったんですが。
最近の実際の見積もり例を2件、書きます。
「これぐらいの価格で出来るんだったら、頼もうかなー」とお電話いただければ幸いです。
どちらも築30年程度。
在来木軸工法
土台は檜の3寸5分(基礎パッキンが入っていない年式です。基礎パッキンあると復元手間で+20万円くらいです)
施工範囲はリビング、キッチン、廊下、風呂場周辺でおよそ10坪~12坪
金額の違いは搬入条件や、施工条件で変わっています。
それではリアル見積もり例です。
イメージとして手書きで申し訳ないですが・・これくらいの範囲をいじったら~も掲載しておきます。
本日はご招聘ありがとうございました。
早速ですが、お見積りをさせていただきました。
条件として
1)玄関向かって右側とその奥のキッチンの水平を直します。
2)玄関から左側、和室、風呂、トイレに関しては10mm以内の誤差ですので、いじらないこととします。
3)施工する2部屋のフローリングを剥がしていただきます。
(弊社でも施工可能ですが、奥さまにお伝えしましたが。地元の業者にご依頼された方が安価だと思います)
4)この工事は建物の水平を直す工事であり、垂直方向の修復は含みません
5)同じく、地盤のN値を高める工事でもありません。従って再沈下の可能性を否定することはできません。
(但し、過去70年間で再沈下事例は2棟のみ。それも明確な理由があります。確率としては低いです)
6)N値を上げる地盤改良工事も手配出来ますが、敷地全体を施工すると500万円前後になります。
それは、現実的な金額ではありませんので。築後9年を経過していると自然転圧が建物の荷重で終息していると考えられますので、今後の自然災害等の新たな要因が起きて地盤沈下を誘発した場合はやむを得ないと考えての工事になります。
■沈下修正工事(土台揚げ)
1-1 直接工事費
ジャッキ穴はつり ¥225000ー
ジャッキかけ ¥150000-
アンカーボルトはつり出し ¥40000-
アンカーボルト切断・溶接 ¥80000-
かさ上げレベル調整 ¥225000-
天端決め ¥150000-
鋼製束取替え・レベル調整 ¥80000-
ガラ出し他雑工 ¥45000-
ジャッキ類撤去 ¥45000-
小計① ¥1040000-
コンクリート・モルタル増し打ち ¥300000-
小計② ¥300000-
2-1 間接工事費
機械損料 ¥200000-
2-2
宿泊費11日@8000×4p ¥352000-
出張雑費11日×@4000 ¥44000-
小計③ ¥596000-③
3-1 別途費用
機資材運搬費用 ¥90000-
移動労務費 ¥75000-
小計④ ¥165000-④
合計 ¥2101000-
税込 ¥2269080-
●●県現場
100万円くらいかなーーと言ってましたが・・
移動経費と宿泊費などで・・20万円くらいオーバーしてしまいました。
工具損料を通常ですと、この規模だと1日あたり40000円で計算しているのですが・・
そんなことしていると前後も合わせると10日分になるので成立しなくなりますので、7日間×2万円で計算しております。
他でも技術料や諸経費もカットしております。
何とかお施主さんにご理解いただければと存じます。
1-1 直接工事費
ジャッキ穴はつり ¥125000ー
ジャッキかけ ¥50000-
アンカーボルトはつり出し ¥25000-
アンカーボルト切断・溶接 ¥80000-
かさ上げレベル調整 ¥125000-
天端決め ¥50000-
鋼製束取替え・レベル調整 ¥30000-
ガラ出し他雑工 ¥45000-
ジャッキ類撤去 ¥45000-
小計① ¥575000-
コンクリート・モルタル増し打ち ¥200000-
小計② ¥200000-
2-1 間接工事費
機械損料 ¥140000-
2-2
宿泊費8日@6000×3p ¥144000-
出張雑費8日×@3000 ¥24000-
小計③ ¥308000-③
3-1 別途費用
機資材運搬費用 ¥90000-
移動労務費 ¥75000-
小計④ ¥165000-④
合計 ¥1248000-
税込 ¥1347840-
意外に、こんな金額なのか!!と思われたかも知れませんが・・こんなもんです。
ただ、液状化等で傾いた家は1番高い点を基準として、建物ほぼ全てを持ち揚げる必要がありますから、施工範囲が一般的には、この2倍になります。
そうすると・・金額も2倍か?と思われますが・・だいたい1・6倍程度と考えていただければと思います。
どうぞよろしく御願いいたします。
さらに詳しくは「曳家が語る 家の傾きを直す 沈下修正 ホントの話」を読むか?
「曳家岡本」HPを見てください。
コメントを残す