2021年10月18日 19:09

埼玉県行田市で土台揚げ沈下修正工事やってます!


埼玉県行田市で土台揚げ沈下修正工事をさせていただいております。

アンダーピニング工法や、薬液注入工法に比べると地盤改良を伴わない沈下修正工事ですので、「他に比べて安いから」という理由だけで選択されがちな、土台揚げ工法ですが。
こうした白蟻被害にあった土台の取り換え補修は土台揚げでしか出来ません。


高基礎に敷かれた土台まで白蟻被害にあってます。

今回の現場のたいへんなことの一つとしては、長年の間にあちこちに挿入された配管の処理です。

床下には絶妙にGLから20cm前後の高さに引き回されていて、匍匐前進するのにすこぶる都合が悪いです。
もちろん一旦、切断撤去もしているのですが。
これが経年劣化でパイプソーを入れた瞬間に、パンッと割れたりもします。
これはお風呂場の画像ですが、土間を斫って整地しようとすると別の配管が斜めに埋められていたりもします。床下も同様です。


そんな悪条件の中、土台を入れ換えに来てくれる大工さんに少しでも作業しやすい環境を作って喜んでもらおうと、東大寺の隣地の茶室で行ったと同じように。
梁を享けて持ち揚げようと、細工してました。揚れば下では広々と作業できます。

画像では判らないと思いますが・・
水道の蛇口を逃げての細工やなんやかやで、知恵も使いまして頑張りました。



揚らない・・・
正確には梁だけが揚る。
風呂場は、下屋ですから軽いので段取りさえしてしまえば簡単に揚がる。
後は大工さんの喜ぶ顔を見るのみと考えていましたが・・揚がらない。

方針転換です。
もう1度、千葉県いすみ市大原駅そばの倉庫に別の資材を採りに行ってきます!
渋滞無くとも片道3時間半コース!
己の読みの甘さゆえの苦行です(苦笑)

ところで、休憩時間に、堅田部長から質問されてます。

「親方。こんな先に読めない現場どうやって見積もりしたんですか?」

う~~ん。
そうですよね。でも、おおよそは普段の作業にかかる経費+白蟻被害が6坪分くらいだったとして、柱を掴んだりする手間分をいただく。という計算です。
今日は半日分、作業をロスしてしまいましたが、こういう読めない工事は「愉しいなぁ~」と2人してニヤニヤして作業してます。

さてさて、
埼玉一のおしゃれスポット!熊谷駅に夕食買い出しに出てきます!

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。