2021年10月29日 7:28

埼玉県行田市から、愛知県瀬戸市に沈下修正工事に向かいます。


多い時は1日に3回も利根川を渡って、群馬県側のホームセンターに通いました。
「今日は高知県人1、利根大堰に来たな(ふふふ)」とにやけます。

現場の方は、追加の工具を、千葉県いすみ市の倉庫に採りに行って、無事、ジャッキアップです。

↑真上から見ると、敷居や配管からどう逃げて組んでいるのか?
ごく一部の建築関係者には、よく判っていただけるはずです。


今回の現場は床下の作業環境が悪くて、堅田部長、宏くんには、苦労して貰いました。

「曳家岡本」冬の通勤ジャンパー完成!です。
ポイントは、光の当たり加減で見えたり見えなかったりするバックプリントの「不易流行」です!

実は、こちらの現場では普段行わないサービス工事もして写真も撮影してたんですが、堅田部長から「うちは曳家ですから、専門外は責任取れませんから掲載やめましょう」と言われたんで(笑)バッサリとカットです。

以下は、デルス・ウザーラ老人の独り言です。

コロナウイルスの感染者が減っておりますが、みなさんのご職業の景気はいかがでしょうか?

自分は今年、前半は本当に廃業しないといけないのか?と云うくらい苦しかったです。
それがここに来て、急激に依頼が増えて多忙になって来ました。
推察するに、コロナが落ち着いて、気になっていた改修工事をやろう。という気運が高まったのに、プラスして、コロナ不況で売りに出された中古住宅市場が動いていて、新たな買い主が既存のお家を直そうと動いているからです。

中には、安く購入した家ですから、安く直したい。と「安ければ安いだけ良いんです」と言ってこられた方もいます。
そういう方には、「うちは土台揚げ工法ですが、自分の考える最低限のハードルがあります。モルタルを使う、ジャッキをシングルで掛ける(基礎に大きな穴が開きます。後で詰めるにしても出来れば小さな穴の方が良いです)などなどしてゆけば手間が減りますから値段は下げられます。でも、うちはそうした工事はしたくないです」

すると、その「安ければ安いだけ良い」さんは、こう言います。
「いや。将来的にはアンダーピニング工法で、きちんと直すかも知れないんです。
この工事はあくまで暫定的なものになるかも知れないんです」

それは無いはずです。築40年以上で安く買って、そのお家に対して思い入れの無い方が、1000万円以上の沈下修正を行うとは思えません。
せめて弊社が、実直に直させていただいたお家に住んでいただきたいものです。

次は自分たちの育ったお家を丁寧に直したいから。と弊社にご相談いただきました愛知県瀬戸市のお家に伺います。
間もなく出発!


千葉県いすみ市の倉庫がある大原の、大原駅です。
高知県の土佐山田駅に似てます(笑)
行田市からだと片道渋滞無しで3時間半。1日で往復はきつかったです。

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。