曳家岡本は輸入住宅の沈下修正・構造補強工事もします!
いつも頑張ってくれている堅田さんと、宏くんの3人で、茂原の社を降ろせるようなるまでの待機時間を使って、社員旅行でミシシッピーに来ています。
川べりに、うかつに近づくとアリゲーターに襲われる心配がありますので、少し離れたところでマクドナルドのコーヒーを飲んでいます。
しかしミッシシッピーまで来ても、白蟻被害はあるようです。
現地の方に、
「あなたたちは、こうした木部を取り換えるスペシャリストだと聞いたが、アルバイトしてゆかないか?」と言われまして。
就労ピザを持っていないので、悩みましたが。
日本を発つ前に、千葉県いすみ市大原駅近くで交通違反で逮捕されて罰金をくらったばかりの犯罪者としては、補填もしたくて、引き受けてしまいました。
いや・・曳家職人として、日本の伝統構法や在来木軸で建てられた木造住宅とは発想の違うアメリカーンな住宅に挑戦してみたいと職人魂に火が点きまくりです(真実)
黒のラインが、壁。
ピンクの縦ラインが、根太。
オレンジ色の横ラインは大引きです。
中央部分の丸印が50mm程度沈下してます。
お家の真ん中が窪んでいる状態です。
※基礎は外周と、風呂場、玄関部分にしかありません!!!
この脚立の奥に見えているのが、大引きです。
こいつが白蟻に喰われまくってます。
ハワイも白蟻多いそうです。
根太の上に,コンパネに柱が乗っています。むむむ。
荷重を分散させるために、とりあえず後で細工することにしてまずはジャッキ掛け捲りまして、さっさと水平に直します。
着工から、僅か2日目。
それにしても、家鳴りが凄いです。
釘とクリープ現象だと、2×4住宅の構造設計者 ・ツーバイマンこと戸鳴宏樹先生(トニフォー・ティー・エス株式会社)にお教えいただきました。もう膝が笑うくらい緊張しました。
そして、重かった・・体感で3トンはありましたね。
白蟻にやられた大引きの代わりに、すぐ隣に3寸の杉?を打ち付けて建物が、落ちてこないように細工していましたが。
それに耐えられず、大引き折れてました。
japan house moverとしては、こんな弱っちろい大引きで、このお家の大黒柱?的な部分を支えられるはずが無いと、日本の千葉県いすみ市大原にある、曳家岡本倉庫にストックしてあったオーストラリア檜(ハードウッド)と交換です。
まずは、奥側の3寸を取り外して、オーストラリア檜で仮に荷重を受けます。
画面右側の白ぽいのが、付けられていた3寸です。
下側のコンクリートの台座を造る為に、何度か枕木を受け換えながら、このスペースを作りました。
根太の間に、コンパネと柱の荷重を分散させるために、樫板を挿入。
その下に正規の土台とするオーストラリア檜を近づけておきます。
で、樫板とオーストラリア檜の間に、根太と底面が揃うようにカットしたオーストラリア檜を入れます。
それを、コンクリートの台座から、ジャッキベースで突き揚げます。
最終的には、これらは、新しい基礎の立ち上がりに巻かれますので、見えなくなります。
荷重を逃がすために、あちこちの間柱?を狙ってブリッジを仕掛けます。
軽い気持ちで引き受けたアルバイトでしたが、かなり本気モードになって来ました。
次回は、現地の大工さんと大引きや土台を入れてゆきます。
そして基礎を造ります。
今回の経験を日本に持ち帰り輸入住宅の構造補強、沈下修正工事も出来る国際的な曳家職人であることを強くPRしなくてはな。と、思いました。
これまでは曳家岡本と云えば社寺、古民家でしたが、これからはそれに「輸入住宅」も付け加えさせて頂きます。
ps
曳家、家の傾き直しに関して、お気軽にお問い合わせください。
web上での概算見積もりは無料です。
全国対応です。
hikiyaokamoto@gmail.com
2件のコメント
貴重な技術と素晴らしいビジネスビジョン!!益々のご活躍を祈ります。
ありがとうございます。
昨日は、清水さんも見に来てくれてました。
「屋根の傾斜も直っているように見える。他への悪い影響も出ていないようですね」と喜んでくれてました。
軽井沢には、こうした建物も多いですし、あそこは湿気が酷いですから。
こうした工事の需要はあるだろうなーと話してました。