輸入住宅の沈下修正+構造補強工事③ 完結編
今まで存在していなかった部分に、新しい基礎が出来ました!
こちらが施工前の画像です(詳しくは2回前のブログを見てくださいませ)
上にお家が完成している状態で、床下に基礎を造るのは簡単なことではありません。
時々、何のジャッキアップや支えもしていないまま基礎を造って、「はい~これで安心!」と自慢している勉強不足の方がいらっしゃいますが。
どう考えても、それは床下に間仕切りを造っているだけであって、家を支えてませんので構造物にはなっていません。
土台の取り換えも含めて、きちんと揚げてから据え付けるようにしたいもんです。
上から見ると、こんな感じです。
施工者の方の中には、「基礎パッキンとコンクリートの天端の間に見えているものは何だろう?」と気にされていると思います。
下から逆打ちで詰め込んだ接着剤入りのコンクリートが、基礎パッキンの中に入り込まないようにするためのガルバリウム鋼板を挿入しています。
こうすることで新築同様に、土台下の基礎パッキンの通風が確保されるわけです。
結局、コンクリートの平板は、47セット新規に購入して使いました。
また、基礎下が低く負荷が少ない部分は、既存のプラスチック束を再利用して4か所取り付けました。
オリジナルの大引き下には全て入れ直しました。
また寝室の下の束交換の際に、垂れていた束レベルを直させていただきました。
こういうのは床下にレーザーポインター持ち込めば出来ることですから、
ご依頼いただいたお施主さんへの心遣いとしてやっておきたいものです。
堅田部長が最終チェックをしています。
自分は、若い頃、完全フレックス制で、ある業態開発事務所に4か月だけ在籍させていただいたことがあります。
その会社である事案を命令された自分は、自分のネットワークで、それまでより安価に高性能に出来る変更をしました。
当然、褒められると思っていたのですが、結果は「お前は優しくない。それはお前がいるから出来るだろうけど、後任者だと出来ないシステムだ。会社とはそういうものでは無い!」と叱られました。
自分が、小さいながらも経営者になって思うのは、弊社のような小さな組織は、逆で、そこに存在するからには、その人間がいる意味がある。と思われる人材を集めなくてはならないということです。
小集団はロックバンドのようなものです。
メンバーチェンジは仕方ないことです。
堅田光一の在籍している今の「曳家岡本」は、スラッシュのいるガンズ&ローゼスのようなものかな?
日本だと、元44マグナムのジョーさんが参加してた頃のZIGGYかなー。
堅田さん、宏くんが型枠をばらして、丁寧にケレン作業(コンクリートのノロを落とす)をしてくれている間に、自分は千葉市花見川の輸入木材会社の倉庫で、ようやく開催されたハードウッドの処分市に参加してきました。
イタウバを中心に大人買いしてきました!
最近、土台揚げによる沈下修正工事が多いので、倉庫に保管している在庫が少なくなっていたのでギリギリセーフです。
「親方はなんで、(入手しやすい)檜を使わないんですか?」と質問されることがありますが。
「(通し柱や重いところに使うと)潰れるから。」と答えました。
せっかく一生懸命、レベルを直しているのに、据え付けた瞬間に潰れて2mmくらいの誤差が出るのはもったいないですからね。
完璧は無いですけど、出来る範囲で精度は追いかけたいです。
でも、ますますカットするのがたいへんになるなー。右手首が心配です。
休日は、初めて銚子観光に出かけました。
菜々緒さんが来られていた食堂を発見ーーー。
最期にお施主さんから、ちんすこうをいただき、倉庫で山分けさせていただきました。
本当に良い工事が出来たと思います。
また、何人かの2×4、輸入住宅を手掛ける方への稀少な事例となったと思います。
右端は大工の関さん、お隣はお施主さんの阿出川さんです。
2件のコメント
ありがとうございました。
テッドさん
こちらこそお世話になりました!