2022年4月3日 6:18

千葉県柏市で沈下修正+基礎造り替え工事していたら!

[逆井駅]と書いて、[さかさいえき]と読める高知県人は存在しない。たぶん。

千葉県柏市で、沈下修正+基礎の造り替え工事のご依頼を頂きまして、施工させて頂いております。


こちらは、お施主さんご夫婦が結婚を機に、お家の傾きを含めての大規模なリフォームをご計画されて~なんですが。

増築部分の基礎が、
無筋および今どき見ない「ろうそく基礎」(基礎のフーチングが無い)状態でしたので。
これは沈下を直す云々の前に、基礎を造り換えないといかんだろ!ということです。

↓基礎の立ち上がりの下を見てくださいね。

そんなわけで、基礎を全解体するべ。と作業していたら、床下に大きな空洞が出てまいりました。



これを見て見ぬふりして、掘った土で埋める業者さんもいるでしょうが。
それでは表層部分しか埋まらないです。
自分としては、若いご夫婦に追加予算も言いづらくて、砂で埋めることも考えたんですが、堅田部長が「いやいや、親方、調べるだけ調べてくださいよ」
と、云うので、セメントミルクや流動化処理土で埋める案も含めて検討しました。



でも、まあ聞くだけでも電話しようと、昔から薬液注入工事が必要な時にお願いしているTS技工 俊成さんに電話しました。
事情を話して、セメントミルクと薬液注入工事をお友だち価格でやって貰いました。

施工計画は、地割れが進行しないように手前側に6本の薬液による土留めを作りました。

↑二重管で、アルカリ性薬液と硬化剤を注入しているところです。

幸い表層から、2mほどで固い層に当たりましたので薬剤が良く効いてくれました。

これを読まれている地盤関係者、建築士の方の中には、なんて乱暴な施工計画なんだ。
きちんとSSをして、原因を突き止めてから施工するべき。と思われる方も少なくないでしょう。
もちろんそうしたいです。
しかし、調査、解析の費用の方が大きくなることは必至です。
自分らは、血を流している患者がいればすぐに止血する役目を担っています。



道路前側も、後ろ側も雨水が地中にそのまま放出されていましたが、それだけが原因とも思えません。
もっと大きな原因は、もしかすると近隣での土木作業による掘削かも知れませんが。
とにかく自分たちに出来ることとして、こうした雨水処理など気がついた部分は元請けさんに報告して改善してもらうのみです。

土留めを終わらせてから、セメントミルクで、空洞を埋めました。

地盤改良終わりましたら。早速、基礎を造ります。



堅田部長に「親方、基礎工事は止めておきましょうよ」=儲からない+たいへんだから。
と言われますが・・
視察に来てくださった地盤審査補償機構の三島さんによると、
「いや。岡本さん。本当に床下で基礎造り替える工事を請けてくれる業者なかなかいないから、稀少ですよ。お客さんは、ありがたいですよ」と言って貰えてますから、やむを得ない時は頑張ってつかーさい(汗)

基礎立ち上がりの打設の為に、枕木を逃がしたい部分は、ジャッキベースを埋め込みます。

こちらの現場は、柏市で、お世話になっている武藤棟梁が指導されている大工学校を卒業された柏市増尾台|インテック株式会社:住まいの外装・内装リフォーム (intech-inc.jp)の田所社長をご紹介いただき入らせていただいてます。
田所社長は、柏市内で半径3kmのみで活動している工務店さんです。
「気軽に相談できるから助かる」という評判の地域密着型工務店さんです。
電話もらうと「ああ、じゃあ10分くらいで行けます」とパーンと出て行かれます。
いいな~。


徳島県のご出身とのことで、「はやしのお好み焼き」の話で盛り上がったのは当然です。

沈下修正、家起こしなどは「曳家岡本」までお問い合わせください
電話、web上でのご相談は無料です。
現地調査の場合は、近隣を通過する際に寄らせてもらうなら税込み30000円です。
無料で呼んで、しつこく営業されるのを嫌な方向けです><

hikiyaokamoto@gmail.com
まで画像データとか、くださいませ。

ps
堅田さんたちが、ベースを打ってくれている間に、自分は千葉県旭市「支那ソバ へいきち 」に、ラーメン食べに行ってました><

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。